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山崎善也綾部市長の年頭あいさつ

○山崎善也綾部市長の年頭あいさつ
 新年明けましておめでとうございます。よき初春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 全国各地で梅雨前線や台風などによる災害が相次ぎ、地球温暖化による異常気象の影響もあって、災害が頻発化、激甚化しています。
 本市は昨年8月に台風第7号の影響を受け西部地域を中心に甚大な被害を受けました。改めて被災された皆様にお見舞い申し上げます。また暑い最中のボランティア活動のほか、義援金や物資の提供をしていただいた皆様に感謝いたします。自助・共助の精神や地域コミュニティの大切さ、そして綾部市民の絆の強さを改めて感じた次第であります。 
 昨年の国際情勢は、ロシアによるウクライナ侵攻の収束は見通せず、イスラエルとパレスチナ自治区を実効支配するハマスとの戦争など、各地で内戦や紛争が勃発し、とりわけ中東戦争は中東和平プロジェクトを20年にわたって推進してきただけあって、心が痛むと同時に、無力感に苛まれています。平和への感謝の気持ちと合わせて、平和を享受するだけでなく自らも平和活動に積極的にかかわる必要性について感じているところであります。
 市内においては4月に、平成28年度から整備してきた市道宮代豊里線の拡幅改良が完了、また里山交流研修センターも都市と農村交流の拠点として機能を拡充しリニューアルオープンしました。
 そして、11月に待望の複合施設「あやテラス」が竣工し、オープンの日には5,000人を超える来場者で賑わったところです。新たな図書館の整備検討を平成28年9月に開始して以来、足かけ8年。この間、平成30年7月豪雨による災害復旧優先での計画延期や、新型コロナウイルス感染症のパンデミック、資材不足や資材高騰など度重なる計画変更を余儀なくされました。市民の皆さんと竣工をお祝いできた喜びは誠に感慨深く、関係各位のご尽力に心からお礼申し上げます。
 今年は西部地域振興センターの建設工事に着手するほか、旧綾部幼稚園を活用したこども発達支援拠点施設、旧市民センター跡地には新都市公園の整備などが控えています。また、国においては国道27号線の歩道や肥後橋の拡幅改良、並松町の由良川堤防の整備のほか、京都府では豊里地区の以久田野に農業分野の研究拠点を集約するフードテック構想も進んでまいります。今後も関係機関と連携しながら事業を着実に進めてまいります。
 自治体をめぐる社会環境は、人生100年時代、超高齢化社会が目前に迫り、人口減少の加速化や少子化、また価値観の多様性や大規模災害・感染症リスクの増大、デジタル社会の進展など大きく変化し、行政課題は一層複雑化、多様化しています。組織や地域の枠を超えた連携も必要で、官民協働や北部連携都市圏の推進に加え、IT技術の活用などが、公共サービスの水準を維持していく上で不可欠な時代でもあります。
 一朝一夕に解決できない課題が多くありますが、新たな発想と地域の特色と潜在力を生かしたシステムの構築により、誰もが幸せを実感できるまちづくりを目指し、市政の更なる発展に尽力する所存でありますので、引き続き、皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
 結びに、皆様のご多幸とご健勝、内外の平和と安寧をお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。

  • Posted : 2024/01/01
  • Published : 2024/01/01
  • Changed : 2024/01/01
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